左図は、右上段図のように心臓を前から見た図。
上段の心臓断面を矢印の方向から見た外観図が左の動画である。実際の心臓は心膜と脂肪で被われている。
心臓のおもな構造物を血液の流れる順に解説します。
【上大静脈（じょうだいじょうみゃく）】
　上半身からの血液が心臓に戻ってくる経路。
【下大静脈（かだいじょうみゃく）】
　下半身からの血液が心臓に戻ってくる経路。
【右房（うぼう）】
　上大静脈と下大静脈と冠静脈洞（心臓の静脈）からの血液を一時的にプールするところ。右房と右室の間には逆流防止弁（三尖弁さんせんべん）がある。
【右室（うしつ）】
　右室は左室の右前方にあり、左室の周囲を囲むようないびつな形をしている。肺に血液を送り出すのが役割。心筋の厚さは左室の1/3と薄い。
【肺動脈（はいどうみゃく）】
　肺動脈は右室から左右の肺動脈へ分岐する。動脈なのだがが、その中を流れる血液は、酸素含有酸素が少ない暗赤色の静脈血である。肺動脈の血圧は、動脈の血圧の1/4〜1/5くらいと低い。右室と肺動脈の間には逆流防止弁（肺動脈弁はいどうみゃくべん）がある。