【冠動脈リスク評価:J-LITチャート(一次予防)】
冠動脈危険因子の有無から、6年間に冠動脈疾患になる確率を求めます。
公開日 2004.05.22 更新日 2006.10.11 メニューを表示する メニューを隠す
注)日本人の研究資料をもとにしたJ-LITチャート1の冠動脈リスク一覧表をプログラムしたオンライン計算機です。
対象者は心筋梗塞・狭心症・その他の動脈硬化性疾患を除いた人達です。
従来の報告に比べ、男性の喫煙の影響がかなり低く評価されています。
私見ではありますが、調査において喫煙習慣がの有無が正しく、申告されていなかった可能性があります。
これを補整するために、従来の報告に合わせて65歳以下の喫煙男性は結果の数値を1.5倍(20本/日以下の場合)〜4倍(40本/日以上の場合)にすることを提案します。卓上版プログラムのダウンロード
※注意:J-LIT(チャート)では、家族性高脂血症(FH)という、心筋梗塞に特になりやすい高脂血症患者が、日本人の平均頻度よりはるかに多く含まれています。そのために、FHでない普通の方の心筋梗塞・狭心症の危険性は、数倍高く評価されると予想されます。特に服薬なしでLDLコレステロールが160mg/dl以上あるかたは、FHでなければ、この評価方法ではなく、米国版の数値を、1/3-1/4にして読み直す方法を勧めます。
J-LITチャート1は冠動脈疾患のない日本人の登録患者47,294人(男性15,230人、女性32,054人)を対象にし、冠動脈疾患の新規発症(心筋梗塞、突然死、狭心症の確診例)を6年間調査することにより作られた。
冠動脈疾患発症率の増加
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喫煙
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高血圧
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糖尿病
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3因子すべて
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男性
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1.2倍※
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2.5倍
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1.6倍
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4.8倍
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女性
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2.4倍
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2.5倍
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3.0倍
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18.0倍
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※ほかの報告では男性は喫煙20本/日で1.8倍、2箱以上で4.9倍とある。 |