ペースメーカーの解説】 公開日2005.09.22 更新日2005.010.5 更新履歴   HOMEへ(メニューを表示)  メニューを隠す

このサイトの記事はあくまでの参考に留め、治療方針は診療医師と相談して決めてください。

01)ペースメーカーとは何?
02)ぺ一スメーカーの構造
03)ぺ一スメーカーの働き


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Q1:ペースメーカーとは何?

 ◆心臓は必要な血液量を送り出すために、心臓の収縮力と収縮回数(心拍数)を調整している。心拍数が少なくなる(徐拍、徐脈)疾病に対して、安定した効果が期待できる内服薬はほとんどない。他方、一定間隔で心筋に電気刺激を与えるとその都度心筋の収縮が起こり、心拍数の調整は簡単、確実である。このため、徐拍性疾病の治療には、心臓ペースメーカー(単にペースメーカー、ペーサーと呼ぶことが多い)という機器が使われている。
  心房筋(右房+左房)または心室筋(右室+左室)のそれぞれ電気的に連続しており、それぞれの一部に電気的刺激をあたえるとこれが心房筋または心室筋全体に拡がって、心房または心室の心筋収縮が生じる。この現象を利用し、電気的な刺激を与えることにより心拍数を増加させる機器が心臓ペースメーカー(=歩調取り器,pacemaker,pacer)である。
 また、ペ一スメーカーは心臓の拍動を心臓から発生する電気(心電図)を常に感知し、監視している。心臓が一定時間(約1秒前後に設定)以上拍動を停止すると、電気刺激を発生することにより、心臓の拍動回数を設定された頻度(通常50〜70回/分)以下にならないように制御している。
 
ペースメーカー植え込み前(心拍数30拍/分)
心房レート60/分、2:1房室ブロックを想定
ペースメーカー植え込み後(心拍数60拍/分)

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2005.10.5解説文修正