4年後の2月 ●患者プロフィール 気分不良と脈拍数が少ないため受診。心拍数42/分。心電図では完全房室ブロックとなっていた。β遮断薬を中止し、入院となった。 ●心臓の動きと血流 左室の内腔は中等度拡大し、左室壁全体の動きは高度に障害されている。先行する心房収縮との関係で、左室の動きにも変動が見られたが、左室駆出率は前回と大きな大差なかった。 ●心腔の大きさの計測値 左室の短径:拡張末期(最大時)65mm、収縮末期(最小時)57〜59mm 左室の動きの指標:左室駆出率19〜28%、左室径短縮率9〜12%、左室壁厚 9〜10mm 左房前後径(最大時):38mm、心拍数43/分整(完全房室ブロック、心室調律) グラフ:左室径や左室の動きの推移
【注】心臓の各構造物の大きさや動きは、実際の心エコー検査の観測値を参考にイラストを作成した。青い平面は断面を示す。矢印は見る方向 。