計測部位の解説
黄緑色 = 拡張末期径(mm) 黄色 = 収縮末期径(mm)
左室径の短縮率(%) =(拡張末期径 - 収縮末期径)/拡張末期径×100
公開日2003.09.30 更新日2003.11.04 左メニューを隠す TOPへ 一覧へ 心不全前へ 心不全時へ 治療直後へ
左室の拡張末期径 左室の大きさを表す指標です。断層心エコー図の左室が最も大きくなったときの短径(青の矢印)を計測しています。 左室径の短縮率 左室の収縮の程度(収縮力)を表す指標です。
左室の大きさの指標(左室の拡張末期径) 左室内腔は「弾丸」のような形をしています。その大きさを表すのには、容積が一番いいのですが、直接容積を測定する方法は簡単ではありません。 心エコー検査で最もよく使われる左室の大きさの指標は、「弾丸」の直径に相当する左室の容積が最も大きくなる時の左室内腔の短径です(上図)。 一般的に左心室の収縮する力が弱まると、左心室は拡大してきます。左心室の大きさは年齢、体格、運動歴の有無などによっても影響を受けます。 155cmのきゃしゃな女性なら、左室短径はおよそ40mm前後です(Mモード法よりも小さくなります)。 初診時から20ヶ月後は心不全症状が出たときです。 初診時から21ヶ月後はカテーテルアブレーション治療から、約2週間たった頃で、心不全症状は軽快してますが、疲れやすいという症状は、まだ残っています。 左室の短径の推移 初診時(42mm) 20ヶ月後(50mm):心不全時 21ヶ月後(46mm):アブレーション治療後2週間目
左室径の短縮率 左室の収縮の程度を表す指標です。「左室がよく動いているほど、数値が大きく」、「左室の動きが悪いほど、数値が小さい」ということになります。 左室心筋の収縮力以外の影響もありますが、ここでは「数値が小さいほど、心筋が弱っている」、「数値が大きくなったのは、心筋が回復したため」と考えて下さい。アブレーション治療後2週間しても完全に正常化したわけではありません。
左室径短縮率の推移 初診時 (29%) 20ヶ月後(10%):心不全時 21ヶ月後(24%):アブレーション治療後2週間目