【トピックス(役立つ医学情報-循環器以外編No.15)】 
公開日2006.03.08 更新日2006.03.10  HOMEへ(メニューを表示)  メニューを隠す  
このページは、当院が興味を惹かれた医学情報(必ずしも最新ではありません)を紹介します。
このホームページの記事はあくまでも参考に留め、治療方針は診療医師と相談して決めてください。
79)【眼科】雑貨品としてのカラーコンタクトレンズは危ない    2006.03.10記
78)【ストレス】職業性ストレス簡易評価法            2006.03.08記

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     【眼科】

(79)雑貨品としてのカラーコンタクトレンズは危ない

まとめ:カラーコンタクトレンズは法律上、医療用と雑貨品の2種類があり、雑貨品は規制が極めて緩いため品質に問題がある。
カラーレンズは2種類
 2006年2月に「おしゃれ用カラーコンタクトレンズ10銘柄のうち、2つが眼粘膜刺激が起こり得る細胞毒性を持ち、4銘柄はカラーコンタクトレンズの色素が流出した」と独立行政法人国民生活センターが発表した。使用者に軽度の眼障害が生じる場合があるという。
 カラーコンタクトレンズは法律上の取り扱い上で、2つの種類に分けられる。1つは目の色を変えて楽しむ雑貨品で、もう1つがは医療用(高度管理医療機器)である。高度管理医療機器のレンズですら使用者の10人に1人が眼障害が生じるという。雑貨品はさらに危険性が高い。医療用は厚生労働省の審査が必要であるが、雑貨品は規制が甘く、ほとんど野放し状態だ。薬事法改正でコンタクトレンズは高度管理医療機器となった。日本眼科医会は「雑貨品の販売を規制すべきだ」と要望を出している。
 また、現在はコンタクトレンズの使用者が医師に定期検診を受ける場合は保険診療だが、2006年4月から自由診療となる。これによって患者負担が増え、目の異常の発見が遅れる危険性が増加する。

参考
 日経ビジネス2006年3月6日号より
2006.03.10記  2006.03.10修正


【ストレス】           トピックスの目次  次へ  前へ 

(78)職業性ストレス簡易評価法

まとめ:職業性のストレスを簡単に評価できる調査票が第34回日本総合健診医学会で紹介された。
 2006年1月27日に開かれた第34回日本総合健診医学会(大分県別府市)のシンポジウム「ストレス関連疾患予防のためのストレス測定と評価」で、簡単であらゆる職場で利用可能なストレス評価法が紹介された。
 今までは職場で使える使いやすい客観的なストレスの測定と評価方法があまりなく、そのためストレスの測定を行っている職場は34%と少ないという。そうしたことを背景に、「職業性ストレス簡易調査票」(ダウンロード)を開発したという。
 職業性ストレス簡易調査票は,1995-99年度厚生労働省委託研究「作業関連疾患の予防に関する研究」のストレス測定グループにより開発された。仕事のストレス要因(17項目)、ストレス反応(29項目)、修飾要因(l1項目)の大きく3つから構成されており、10分ほどで回答できる。さらにWindows版のプログラムがあり、評価をレーダーチャート形式および表形式で出力することができる。
  また、岡山大学大学院衛生学・予防医学のサイトでは、同調査票をもとににした「簡易調査票フィードバックプログラム」、「職業性ストレス簡易調査票を用いたストレスの現状把握のためのマニュアル」、「仕事のストレス判定図(職業性ストレス簡易調査票用)」など公開されている(ダウンロード)。

参考
 Medical Tribune 2006年3月2日号p16
2006.03.08記  2006.03.10修正