4) 痛風の症状と診断 その2

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 確実に痛風と診断するには、発作中の関節の中に尿酸の結晶があることを証明しなければなりません。
しかし、特徴的な痛風の症状があれば、それだけで十分に診断でき、治療ができます。
実際使われている痛風の診断基準には、次のようなものがあります。
 【米国リウマチ学会の痛風の診断基準】

表 痛風関節炎の診断基準:米国リウマチ学会基準
(1)尿酸結晶が関節液中に存在すること
(2)痛風結節の証明
(3)以下の11項目のち6項目以上を満たすこと
  a) 2回以上の急性関節炎の既往がある
b) 24時間以内に炎症がピークに達する
c) 単関節炎である
d) 関節の発赤がある
e) 第一中足趾節関節の疼痛または腫脹がある
f) 第一中足趾節関節の病変である
g) 片側の足関節の病変である
h) 痛風結節(確診または疑診)がある
i) 血清尿酸値の上昇がある
j) X線上の非対称性腫脹がある
k) 発作の完全な緩解がある
1、2、3のうちどれかが証明されること

 

表 痛風関節炎の診断上の注意点:表現変更あり
(1) 痛風発作中の血清尿酸値は高くないこともある。低いからと言って痛風ではないといえないので注意する。
(2) 関節液が得られたら迅速に検鏡し、尿酸塩結晶の有無を同定する。
 
(3) 痛風結節は診断上価値があるが、頻度は低い。
 

 

【痛風研究会の痛風の診断の手引き】

痛風研究会ホームページによると以下の9つの項目の6つ以上あてはまれば痛風である可能性が高いという。しかし、必ず他の疾患と鑑別診断をする必要があります。
●以前にも同じような症状があった。       ●ひとつの関節だけに症状がある。
●症状が出てから1日以内にピ−クに達する。   ●関節の部位が赤く、腫れている。
●足の親ゆびの付け根の関節に激痛、腫れがある。 ●片足の足首の周りの関節の炎症がある。
●血液検査で尿酸値が高い。 オンラインでチェックする

次は痛風関節炎の鑑別診断

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