■順調に回復した重症心筋炎の経過(1)-退院後1ヶ月-■ 公開日2003.09.14  更新日2003.09.14 左メニューを隠す TOPへ   
左室の縦切り断面(左室長軸断面) 次へ
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(1)退院1ヶ月後の心臓  急性心筋炎の簡単解説をみる

 重症の心筋障害のために心臓は高度に拡大し、左室の動きがとても悪い。

 心筋全体がとても強い障害を受けているために、左室の内腔は高度に拡大し、また全体の左室の動きが高度に低下しています。細身の体型の割に、左房も少し大きくなっています。
 心房細動と心筋障害のために、心拍数は125/分(頻拍性心房細動)と 正常の2倍くらいになっています。また、僧帽弁を通過する血液量が減少するために、僧帽弁の開き方が小さくなっています。

心腔の大きさの計測値

左室の短径:拡張末期(最大時)65mm,収縮末期(最小時)57mm
左室の動きの指標:左室駆出率28%,左室径短縮率13%
左房前後径(最大時):38mm

グラフ:左室径や左室の動きがどのように変化したかをみる
 

画面上の心拍数(心臓の動く回数)は、実際とほぼ同じ120/分です。左の目盛りは1cm間隔です。

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