■心房細動(頻拍性)による心不全■ |
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心臓断面の設定
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左室の縦切り断面(左室長軸断面)
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解説
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(1)初診時の心臓 |
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自覚症状はありませんが、緊張もしていないのに臥位安静時の心拍数が、120-130/分という明らかに心臓の負担が増える心拍数です。心拍数だけで心不全の存在が疑われまする。慢性心不全は徐々に起こるので、中等度の心不全までは自覚症状がないことも少なくないのです。検査でもこの予想を裏付ける結果となっています。胸写では心胸比54.5%と心拡大あり。血漿BNP値は500ng/ml以上とかなり上昇。 治療を要する心不全と診断しました。このような病態で最も効果のあるとされる薬剤(β遮断薬)を少量から開始することにしました。 グラフ:左室径や左室の動きがどのように変化したかをみる |
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(2)治療後: 約6ヶ月後 |
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β遮断薬による治療により、1ヶ月から心拍数が安静時90/分未満になりました。自覚症状も労作時の息切れがしなくなり、仕事が楽になったと言っています。胸部レントゲン写真での心臓の大きさ:心胸比は54.5%→51%へと軽度縮小しています。心エコー検査での左室径は57mm→52mmと縮小し、左室壁運動も改善し、左室駆出率は28%→42%と著明改善しました。血漿BNP値は 636ng/dl→ 217ng/dlと著明改善しました。心拍数の低下とともに、心不全重症度の客観的指標も明らかに改善した。 | ||
(1)初診時の心電図(I 誘導) |
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(2)6ヶ月後の心電図(I 誘導) |
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