【新聞・雑誌記事】 公開日2006.11.14 更新日2006.12.14  HOMEへ メニューを隠す    掲載記事一覧へ
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サンデー山口2006年10月27日号 

高血圧治療には、家庭血圧測定がかかせないと考えている。家庭血圧測定で、よくある間違いは、「手首血圧計の使用」、「血圧が低いと勝手に薬を中止してしまう」、「130-140mmHgは正常血圧と見なしてしまう」などです。

サンデー山口2006年11月12日号 

 
 私は大学病院・地方都市の基幹病院で第一線の急性心筋梗塞の治療を約20年間おこなってきました。心筋梗塞の患者さんで多い危険因子は、喫煙、高血圧、低HDL-C、糖尿病であり、「総コレステロール高値」は、一般患者とほとんど差がないという印象です。こういった印象は、多くの心臓専門医が感じているところであり、報告も複数あります。その逆の報告は、大きな問題を含んでいるものばかりで、信頼できるものを見たことがありません。
  高脂血症強調するを主要メンバーは、「高脂血症の研究者」(油の研究者)であり、「急性心筋梗塞の研究者」(心臓の医者)ではありません。ほとんど急性心筋梗塞を診察する現場にいない人達です。よく知られたコレステロール値の目標や診断の基準値を決めた動脈硬化学会の実質的な中身は、脂質学会です。動脈硬化には、数々の危険因子が絡んでいます。単に脂質(コレステロール、中性脂肪、その他)を中心とした問題ではありません。反発を覚悟して言えば、動脈硬化性疾患研究の総本山のような「動脈硬化学会」の名称を掲げるのはやめてほしい。
参考資料(1)参考資料(2)
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