3) 痛風・高尿酸血症とは? その3 |
【高尿酸血症と痛風発作】
尿酸の血中濃度が高い状態が続くと、尿酸塩の結晶が関節の内面に沈着してきます。痛風発作は、この尿酸塩を白血球が攻撃する時に起こる急性関節炎です。痛風発作が起こった場合、5〜10年前から、すでに高尿酸血症があったと考えられます。血清尿酸値が高いほど、また高尿酸血症が長く続くほど痛風発作が起こりやすくなります。また、一度痛風発作が起こるとさらに起こりやすくなります。
しかし、高尿酸血症の人全員が必ず痛風になるわけではありません。また、痛風発作を起こす時は必ずしも尿酸値が高い時とは限りません。
【痛風発作の誘因】
痛風発作の引き金となる誘因としては、以下のものが考えられています。
1. 食べ過ぎ(高エネルギー食、動物性食品)
肥満を助長するとともに尿酸の原料の過剰摂取につながります。
2. アルコールの飲み過ぎ
アルコールは尿酸の産生を促進するとともに、尿酸排泄を抑制します。
3. 肥満
内臓脂肪の蓄積は尿酸産生の促進につながり、皮下脂肪の蓄積は尿酸排泄を抑制します。
4. ストレス
脱水傾向が出たり、ストレスホルモンの影響で尿酸排泄が抑制されるのではないかと言われています。
5. その他二次性のもの
血液の病気や腫瘍などの他の病気が関係している場合や、薬(利尿薬など)の副作用で起こる場合もあります。