■左冠動脈近位部(6番)の完全閉塞(大画面)■  公開日2004.2.24  更新日2004.08.30 左メニューを隠す TOPへ
→ 非ブロードバンド用小サイズ画像へ
心臓の正面像(心膜を取り除いた像)
選択的左冠動脈造影の解説

 

 左の動画は心臓を正面から見たときの左冠動脈造影を描いています。カテーテル(造影剤を注入する約1.5-2mm細い管)の映像は省略しています。

 左の動画は、左冠動脈の近位部(6番)の完全閉塞の左冠動脈造影をモデルとしています。左冠動脈が前下行枝と回旋枝に分かれた後の前下行枝で、最初の中隔穿通枝を分岐する前の部分を(6番)と呼びます。
 (6番)の部位で閉塞すると広い範囲の心筋梗塞になり、重篤な状態となります。また後遺症として心不全や左室拡大を生じやすく、できるだけ早期に閉塞部位をなくし、血流再開を行うことが重要です。  
 一般に梗塞範囲が大きくなるかどうかは、閉塞した冠動脈血液供給範囲(支配領域)の広さと側副血行※の有無、程度によります。 また、治療により早く、閉塞部位をなくし、血流を再開してあげると梗塞範囲が小さくなります。
                

※梗塞=血流が途絶えて、組織が壊死すること。
※側副血行=主な血管が詰まっても別の血管からくる血流で、例えれば道路閉鎖の時の迂回路のこと。



冠動脈の各部分の名称

【左冠動脈の名称】:静止画
(1)●左前下行枝(ぜんかこうし)
(2)●左回旋枝(かいせんし)

【右冠動脈の名称】
(3)●右冠動脈

 

 

Copyright (C) 2003 Maeda Junkanki Naika. All Rights Reserved.