【選択的右冠動脈造影】 →選択的左冠動脈造影 →左右冠動脈造影同時
　左の図は心臓を正面から見た図です。心臓の筋肉に酸素と栄養を与える血管を冠状動脈（または冠動脈）と呼びます。血管が高度の狭窄を起こすと「狭心症」を引き起こし、さらに完全に詰まった状態が続くと「心筋梗塞」を起こします。
　 患者さんの冠動脈の状態（閉塞や狭窄）を調べるためには、血管造影を行います。腕や足の動脈から直径が2mmにも満たない中空の細管（カテーテル）を挿入し、左冠動脈または右冠動脈の中に入れます。左の動画は心臓を正面から見たときの左冠動脈造影を描いています。カテーテルの映像は省略しています。

※実際には正面からの冠動脈造影は血管の重なりが多いため。最も多い撮影方向は、右肩を前にした斜め「右前斜位」と左肩を前にした斜め「左前斜位」です。