■心不全を合併した肥大型心筋症■ 公開日2003.11.21 更新日2003.11.21 左メニューを隠す TOPへ  肥大型心筋症の解説へ

心臓断面の設定
心臓断面の設定
心臓断面図
左室心筋壁の動きの解説
【左図の説明】
正面から見た心臓の模型図。
青色の面は断面の設定。
矢印は見る方向を示す。


左室の縦切り断面(胸骨左縁からの左室の長軸断面)

 著しく肥大した左室壁が左室内腔を狭くしています。特に心尖部左室内腔の狭小化は高度です。左室の後壁のごく一部のみ(画面左室心筋の右下端)が厚さが正常です。左室壁の動きは良好です。心臓周囲には透明のさらさらした液が少し貯まっています(心のう液貯留と呼びます)。

左室の短軸断面:腱索(けんさく)レベルの輪切り断面

左室の壁厚は不均一です。後壁は薄く、そのほかは厚くなっています。心臓周囲に心のう液が貯まっています。右室腔も狭くなっています。

 

左室の短軸断面:乳頭筋(にゅうとうきん)レベルの輪切り断面

全周性に左室壁が厚くなっています。乳頭筋も太い。収縮期の左室内腔はほとんど閉塞状態です。心臓周囲に心のう液が貯まっています。

心エコー断面図

上図のもとになった心エコー図です。血液や心のう液など均一物質部分は、「均一の黒い部分」として描出されます。心筋層は均一物質でないのでまだら模様の部分として描出されます。
なお、描出範囲から欠けた部分は、別の断面を参考に補足していますので、実物とはやや異なります。

Copyright (C) 2003 Maeda Junkanki Naika. All Rights Reserved.
- 当ホームページの個人情報・資料のホームページ掲載については、「患者さん本人」の許可を得ています。-