【新聞・雑誌記事】 公開日2019.03.06 更新日2021.12.01 HOMEへ メニューを隠す 前へ 次へ 掲載記事一覧へ
入浴死のヒートショック説は有名ですが、医学会では全く信じられていません。現在、入浴事故現任究明のために調査を行っています。2020年年末のはほぼ完成しますが、コロナ騒ぎのためには発表を延期することにしました。未発表部分が多いので詳細を個々で述べることはできませんが、いろいろな新事実が発見できて、入浴死の原因がかなり解明でいそうです。全体の発表は2021年秋になりそうです。ご期待下さい。 |
色々な学会から「○○診療ガイドライン」が出ています。しかし、その中にある治療のガイドライン、特に治療薬の選択に関しては、医療として素直にお勧めできないこともあります。高血圧治療ガイドラインでの薬物療法では、薬剤コストが無視されています。米国では同じ薬物効果ならコストパフォーマンスを考慮して安い薬剤を第一選択として推奨しています。学会の運営には製薬会社の経済的協力の影響があるためと考えられます。医師はそのことも考慮して、降圧剤の選択をおこなうべきと考えます。 |
ある健康番組で、「こむら返り(腓腹筋の痙攣)の原因はいろいろで、お医者さんに相談しましょう」という内容がありました。従来からある一般的見解です。 |
患者さんの多くは「狭心症の大部分は症状から診断できる」ことをほとんど知りません。症状がない心筋虚血は、検査でないと診断できませんが、胸部症状ががある場合、それが狭心痛なのかどうかは症状の起こり方から大部分が診断できます。専門外の医師の診断は頼りになりませんが、胸痛の問診が上手な循環器医ならかなりの確率で、狭心症とそれ以外の胸痛を問診だけで鑑別できます。詳しく書くと数ページにはなるのでここでは割愛します。 |
「インフルエンザかどうかは、鼻水(インフルエンザ迅速診断法)の検査をすればわかる」「検査が陽性ならインフルエンザ、陰性ならインフルエンザではない」と単純に考える患者さんが多いようです。実際は、インフルエンザかどうか紛らわしい患者さんが多い。インフルエンザ迅速診断法は陽性になれば、ほぼ100%インフルエンザと診断できますが、陰性の時はウイルスがいない場合だけでなく、「一定以上の数に達していない」場合があります。どのようなときに陰性になりやすいかを正しく、理解しないと診断ミスが増えてしまいます。 |