【新聞・雑誌記事】 公開日2019.03.06 更新日2022.02.14 HOMEへ メニューを隠す 前へ 次へ 掲載記事一覧へ
オミクロン株が急増し始めた1月中旬に書いた記事です。海外の資料を参考にすると、流行期間は1.5〜2ヶ月、新規感染者数のピークは3〜4週間後で2月の中旬となります。偶然かも知れませんが、インフルエンザA型の流行期間と重なります。この通りならば3回目のワクチンの普及効果が出る前に急減することとなります。本当にそうなるのか見ています。
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オミクロン株が流行する前の予測でしたので、状況が大きく変化しました。保育園や幼稚園でのクラスター感染が大きな問題になったことは予想どうりでした。 |
一般に新型コロナ感染は高齢になるほど重症度が高く、10歳代、20歳代ではほとんどが軽症である。そのため若い人はワクチン接種の必要性が低いと考えられてきました。しかし、感染力が強いデルタ株が主流となった2021年夏の流行では、高齢者は少なく、65歳未満が主流となりました。10歳代、20歳代も少なくありません。若い人の死亡率は依然低いものの、学校や職場での生活活動制限が広がっています。 |
2021年8月10日前後に約6万人の新規コロナ感染者を調べたところ、82%はワクチン未接種者、3%がワクチン2回接種者、2回接種者には重症者・死者がいなかったと報告されています。新規感染者の多くは未接種の65歳未満の人達でした。完全な感染予防はできませんが、重症者予防にワクチンは絶大な効果を上げています。個人個人の生命を守るだけでなく、社会生活を守るために積極的にワクチン接種をお勧めします。 |
一般にワクチンの評価は国内と海外で大きく異なっています。海外ではマイナス面とプラス面を天秤に掛けて、大きく有利ならば積極的にワクチン接種を勧めています。一方、国内ではBCG接種による肝炎ウイルス感染の苦い記憶があるためもあって、ワクチン慎重論者が多くなっています。不思議なのは薬剤の副作用には鈍感で、薬を希望する人は海外に比べてはるかに多くなっています。処方する医師にもその傾向があります。 |
入浴中の急死の原因は決着していません。学会によって主張が異なります。現在有名な「ヒートショック説」は医学的な評価は極めて低くなっています。「熱中症説」は本命ですが、現実に起きている事実と合わない点あります。「溺死説」はなぜ入浴前に元気だった人が溺水して死亡するのかという問いに対して答えていません。 当院は入浴事故調査の研究を始めて4年目になります。2021年の暮れまでに結果を発表する予定です。ここで紹介した内容は研究結果のごく一部です。医学論文、医学書にも未発表のものです。現在原稿執筆中ですが、仕上げにまだまだ時間がかかります。 当院のホームページの更新が、この一年ほどほとんど停止しているのも、執筆に多大の時間が掛かっているためです。1年後までには誌面で多くの発表ができるように努力しています。 |
都市部では屋外でジョギングする場合でも人の密集度が高く、唾液の飛沫から感染する可能性があるとの報道があってから、「屋外でのマスク」が一般的になりました。また、感染拡大には「徹底したマスクと手洗いが大切です」と5月ごろは盛んにマスコミが言っていました。 |
テレビの情報は東京中心です。そのため、内容が地方には全くそぐわないことも少なくありません。山口市では岩手県内と同様に基本的には内部からコロナ感染者(隠れコロナ)がでていません。。新規感染者は外部との接触者のみです。時々、外部との接触で感染者がでますが、8月14日現在は隠れコロナからの感染は(市中感染)はでていません。コロナウイルスは感染拡大の初期(2020年5月)頃までは飛沫感染と接触感染の2つの感染ルートがあり、マスクと手洗いを徹底的にやりましょうと、盛んにマスコミでは言ってますが、これで感染拡大を防ぐことはまず無理です。ウイルスは飛来することを念頭に、対策を練ることが大切です。 |