【用語解説】 公開日2006.02.18記 更新日 2006.02.18記   HOMEへ  メニューを隠す

コホート研究  2006.02.18記


◆コホート研究(Cohort Study)
と症例対照研究(Case-control study)
コホート研究とは、関心ある事項へ曝露した集団(コホート)と曝露していない集団の 2つの患者集団を同定し、これらのコホートが関心ある転帰を示すまで追跡する研究様式。ある危険因子にさらされた者とそうでない者が将来どのような病気に罹患するか、 あるいはどのような病態になるのか、とくにその危険率を研究するのに一番良い方法とされてる。
 コホート研究は解析を現在から未来への向き、つまり前向きに行うのが普通である(前向きコホート研究)。しかし、時には過去の記録を利用することもある(後ろ向きコホート研究)。
 これとは対象となる物に、 症例対照研究がある。
疾病の症例群を出発点とし、それと性、年齢、社会的背景など問題にする暴露条件の他をできるだけそろえた集団を設定し両者の比較、解析を行う。従って解析は過去に向かって行われ、後ろ向きである。すべての事象がすでに起こってしまった過去のことを解析することになる。実際には理想的な対照群を得ることは容易ではないので、コホート研究に比し精度が劣る。
 参考Health Research Foundation/ http://www.taishitsu.or.jp/dictionary.html