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【前立腺肥大の症状評価(IPSS)】
前立腺肥大による排尿障害の症状を評価します. |
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合計点と評価
●合計点0点〜 7点●
軽症
●合計点8点〜19点● 中等症
●合計点20点〜30点● 重症
【国際前立腺症状スコアと前立腺肥大症の治療の解説】
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国際前立腺症状スコア(IPSS)は前立腺肥大症の程度を自己判断するための方法で、世界中でよく使われています。
軽症〜重症の分類は暫定的なものですが、今後の治療方法も決める重要な参考資料になります。
前立腺は膀胱のすぐ下にある男性だけにある臓器です。正常男性の前立腺大きさはクルミ大です。前立腺は内腺と外腺に分かれます。前立腺肥大は内腺の肥大で起こります。前立腺癌は外腺に生じます。
加齢とともに、前立腺は次第に大きくなる傾向にあります。前立腺が腫れて大きくなる(前立腺肥大症)と、尿道を圧迫してトイレが近くなったり、尿の勢いがなくなったり、残尿感がでたりというような症状がでてきます。ただし、前立腺の大きさと尿道の圧迫の強さは必ずしも一致しません。また前立腺肥大症がなくても、加齢による影響でそのような症状がでる方もいます。
前立腺肥大は症状が「軽症」なら、通常一日一回の内服薬のみで治療できます。「中等度以上」の場合で、尿の出が悪くなって、尿が全くでなくなったり(尿閉)、尿管や腎盂の内圧が上昇し、腎臓の障害が生じる場合には、手術が必要となる場合もあります。また、内服療法で効果が不十分だが、手術したくない場合には、前立腺高温度療法というのもあります。いずれにしろ、中等度以上の症状のあるかたは、泌尿器科の診察を勧めます。
なお、前立腺癌と前立腺肥大とでは、発生する場所が異なります。前立腺癌は、内腺の周りにある外腺から発生する。前立腺癌の発生部位は尿道から離れているために、排尿障害はあまり起こしません。前立腺癌が気になる方には、血液中の「PSA値」の測定をお勧めします。PSA検査の値が高い場合には、泌尿器科での精密検査を勧めます。