参考資料:全部以下の文献の引用です。
1)日本医事新報 2007.4.21号p49-52 甲状腺手術:愛知医科大学乳腺・内分泌科 中野正吾、福富隆志
甲状腺の病気で手術の対象となりうるのは、主に1)バセドウ氏病、2)結節性甲状腺腫、3)甲状腺癌である。日本医事新報に甲状腺手術に関する要領よくまとめられた記載があったので、これを紹介する。甲状腺の手術は、残存する甲状腺機能や反回神経などが関与する音声機能への配慮が必要となる。
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【結節性甲状腺腫の手術適応】 | |
1)悪性の可能性が否定できない場合:濾胞性腫瘍で直径3cm以上の細胞診で好酸性細胞性 | |
2)自律性機能性結節(Plummer病) | |
3)縦隔内甲状腺腫(周囲臓器の圧迫) | |
4)TSH抑制療法に反応しない場合 | |
5)圧迫症状などの自覚症状を伴う場合 | |
6)美容上の問題で本人が手術を希望 | |
【結節性甲状腺腫の手術】 | |
濾胞性腫瘍、腺腫様甲状腺腫を合わせて、「狭義の結節性甲状腺腫」として扱う。その多くは良性腫瘍である。しかし、直径が3cm以上の濾胞性腫瘍や細胞診で好酸性細胞性のものは、悪性腫瘍の可能性が否定できず、手術適応となる。.濾胞性腫瘍の場合は、たとえ小さな病変であっても核出術では不十分で、腺葉部分切除以上の手術を行う。腫瘍径が大きい場合には術前および術中の確定診断が困難であるため、腫瘍側の腺葉切除術を行う. |
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【甲状腺癌の手術適応】 | ||||||||||||||
1)悪性の可能性が否定できない場合:濾胞性腫瘍で直径3cm以上の細胞診で好酸性細胞性 | ||||||||||||||
2)自律性機能性結節(Plummer病) | ||||||||||||||
3)縦隔内甲状腺腫(周囲臓器の圧迫) | ||||||||||||||
4)TSH抑制療法に反応しない場合 | ||||||||||||||
5)圧迫症状などの自覚症状を伴う場合 | ||||||||||||||
6)美容上の問題で本人が手術を希望 | ||||||||||||||
【甲状腺癌の種類と手術様式】 | ||||||||||||||
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