■心室性期外収縮■ 公開日 2008.07.20  更新日 2008.07.20
左メニューを隠す TOPへ   

心臓正面像
身体の左側やや後ろ側から見た心臓
解説 

矢印は見る方向

心室性期外収縮は不整脈の中では最も頻度の高い不整脈です。器質的心疾患のない人(機能的な心臓の異常以外に心疾患のないひと、つまり、心臓病のないひと)にもしばしばみられます。心電図では大きなスパイクとその後のなだらかな波の一連が心室性期外収縮です。心室性期外収縮は心臓がまだ十分に広がっておらず、十分な血液を心腔内に撓めていないときに収縮するので、有効な駆出が得られません。
 たとえれば、十分に引いていない弓をを放つようなものです。また、別のたとえで、「心臓のしゃっくり」みたいなものですと私は説明しています。
  しゃっくりは、横隔膜の異常収縮でおこり、十分に息が吸入できていません。「他の疾患がない心室性期外収縮」も「他に疾患のないしゃっくり」も続いても通常害がありません。
 器質的心疾患のない心室性期外収縮は、通常、運動しても大丈夫です。念のために運動して不整脈がなくなり、他の異常も生じないことを確認できればさらに安心で。心臓専門医の診察を一度は受けておいたほうがよいでしょう。

心臓全体像
(縮小サイズ)
左房拡大像
(正常な動きです)
正常洞調律も開く      拡大像へ
左の心電図では洞調律()と心室性期外収縮()が交互に生じている。2段脈と呼ばれる。
Copyright (C) 2009 Maeda Junkanki Naika. All Rights Reserved.