■大動脈弁を機械弁に置換する手術後の心臓■ 公開03.08.03  機械弁(傾斜型二葉弁)の解説へ 左メニューを隠す TOPへ
左室の縦切り断面(修正03.8.18)
解説
 


心臓から身体全体に血液を送り出すのが左室の役割です。大動脈弁は左室の出口にあって、血液が逆流しないように働いています。
いろいろな原因により、この弁が十分に開かなくなるのが大動脈弁狭窄症、また弁のしまりが悪く、逆流するのが 大動脈弁閉鎖不全症です。
 これらの大動脈弁の働きの異常が高度になると、弁を入れ替える以外に根本的な治療方法がありません。 ここでは、弁置換後にほとんど心臓の機能が正常に戻った場合を想定して、イラストを描いています。つまり、左室、左房の大きさや動きはほぼ正常です。
 心臓の 術後には心臓の外側(心膜)が胸壁に癒着し、正常に比べて、心臓全体が収縮期に前方へ移動する動きが見られることがよくありますが、この人の場合は見られません。

【注】心臓の各構造物の大きさや動きは、実際の心エコー検査の観測値を参考に作成しました。

 

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