■僧帽弁狭窄症■
 公開日2003.10.30  更新日2003.11.04    TOPへ    
左室の縦切り断面(左室長軸断面) 
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正常の僧帽弁弁口面積は5cm2くらいあります。この患者さんは、リウマチ熱という病気のために、何十年もかかって、弁の端や牽引する紐状組織(腱索)が癒着または肥厚し、弁口面積が狭くなっています。僧帽弁が開いた時の弁口の形は、「魚の口」の様な形をしています。弁口が狭くなると血液が流れにくくなるために、その上流となる左房が大きくなります。また、左室に十分な血液を送るのに必要な時間が長くなります。左室は拡張期に楕円形に変形しています。
 弁口面積が1.0cm2以下になると重症です。

目盛りの間隔は10mm。心拍数は60/分(心房細動)。僧帽弁弁口面積(2Dエコー)0.8cm2

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