独り言】 
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このページは、医療・医学分野に限らず私が思ったことを記したサイトです。
あくまでもその時の個人的な意見です。後に考えが変化することもあります。個人的日誌と考えてください。
【独り言の目次】
【MR】 MRにとって困る医師とは 2007.01.10記、2007.02.07修正
 MR(Medical Representative)とは、医薬情報担当者のことです。医療関係者に、医薬情報の提供・収集することが主な仕事です。平たく言えば、各製薬会社に所属した薬剤宣伝担当の営業マンです。 勤務医や開業医に新薬や主力薬品を使ってもらうように、宣伝することが主な仕事です。この「MRが嫌う医師の行動とは何か」の調査ランク一覧を読んでみた。これらの批判に対する自己評価を行ってみた。結果、評価は悪くはなかった。思うに、時間を消費する接待が嫌いな私は平均的な医師ではいと思う。勤務医と開業医でかなり異なると思う。
 ただ、本音を言うとMRさんは担当地域や製品の売り上げ拡大が最大的な目標となる営業の仕事なので、薬を多く出さない医師が一番困る医師かもしれない。日頃、高脂血症の治療薬(スタチン)は乱用されていると述べているので、スタチンメーカーのMRが当院を訪問する機会は極めて少ない。
MRが担当する医師の中で、「仕事上、困る」「仕事上、つきあいたくない」と思うのは、どんなタイプか(調査対象者95人、上位3つまで選択、日経メディカルオンライン調査による)
 
日経メディカル調査
MRにとっての評価
当院での状況
勤務医の頃
現在
1)過剰(頻度が多い、高額)な接待を要求する。
63.2%
接待を要求したことはない。薬の説明会で職員とともに昼食弁当があったのが、8年回で10回ぐらい。ごちそうよりも時間が大事。接待は時間の無駄との考えが強い。
2)長時間待たせたり、アポイントを取っても約束を守らない。
33.7%
アポイントは取らない。患者さんがいるときは患者さんの診療を優先するので、長時間待たせたり、会えないことはしばしばある。
3)訪問規制が強いなどの理由で、ほとんど面会しない。
32.6%
×
診察が空いていれば、短時間なら面会している。
4)値引きを要求する。
31.6%
-
○○
ほとんど院外処方なので、値引き交渉はしたことがない。
5)言葉使い、態度が横柄。
30.5%
○○
○○
自分は横柄な医師ではないと思っている。
6)薬の使い方の問題がある。
25.3%
○×
○×
「効果がない、無駄な薬は一切使わない」、「新薬で安全性が不十分な薬は1年間は使わない」方針が他の医師よりも徹底しているので、一部のMRさんには扱いにくい医師になる。
7)処方と引き替えに接待を要求する。
18.9%
○○
○○
接待要求は一度もしたことがない。接待は時間の無駄との気持ちがあり、ほとんど迷惑。テニスや講演会の手伝いで世話になったMRさんには返って、接待したり、おみやげをあげた。
8)自社製品を採用してくれない。
13.7%
いい製品なら、どの製薬メーカーでも採用する。
9)訪問しても雑談ばかりで、医薬情報を聞こうとしない。
10.5%
興味ある一般情報は聞くが、雑談で長引くのは嫌う。多くの場合パソコンで作業しながら説明を聞いている。
10)プライベートの旅行などの手伝いをさせる。
10.5%
×
学会の旅館の予約がどうしてもとれなくて、何度か頼んだことがある。
11)学会発表、論文論文
3.2%
×
学会発表は開業以来していない。講演会のスライド映写係を2回頼んだことがある。
12)雑用(医師同士の会合の準備など)させる。
3.2%
×△
○△
ほとんどない。
13)その他
6.3%
×
×
高脂血症治療薬の使われすぎを主張しているので、こういった薬剤の売り込みが困難。