対象は19歳〜90歳の日本人です。
あなたの身長と肺機能検査の結果(一秒量)を入力してください。
『1秒量』の代わりに、『努力性肺活量(FVC)』と1秒率(FEV1.0%)』から評価する場合はこちらをクリックしてください。 |
●肺年齢の基本な考え方
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「肺年齢」とは一秒間に吐ける息の量(一秒量)から、標準の方に比べて自分の呼吸機能がどの程度であるかを理解して頂くための指標です。一秒量の標準値は、性、年齢、身長によって異なり、20歳代をピークに加齢とともに減少します。一般の人には理解しにくい呼吸機能検査を、「肺年齢」という表現で置き換えることによって、 自覚症状がまだでてない早期の呼吸器疾患(主にCOPD)患者に自覚を促し、肺疾患を予防、特に禁煙指導の向上を図るのが目的です。 |
●肺の生活習慣病COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは
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日本では40歳以上の約10人に一人が慢性閉塞性肺疾患(COPD)と推定されています。 肺への空気の通りが慢性的に悪くなり、ゆっくりと進行していく疾患です。これまでは、肺気腫や慢性気管支炎という病名の方が一般的でした。近年はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)という名称が一般的です。 進行すると、咳、痰、息切れなどの症状がでますが、初期の段階では自覚症状が少なく、早期診断には呼吸機能検査が不可欠です。なお、胸部X線検査では、COPDの早期発見は困難です。 |
●禁煙のすすめ
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喫煙は多くの癌の原因として有名です。とくに、喫煙で肺癌が4〜5倍に増えることは有名です。また、運良く癌にならなくても、「肺の破壊」を起こし、徐々に慢性閉塞性肺疾患(COPD)に近づいていきます。COPDの主な原因は喫煙です。タバコの煙や微小な粒子によって、慢性的な炎症が気管支や肺胞におこり、肺胞が破壊されます。破壊が進むと、咳、痰、息切れなどの症状を自覚するようになりますが、破壊されてしまった肺胞は治療しても元に戻りません。現在症状がなくても、喫煙習慣は非常に高いリスクなのです。 |
●「肺年齢」の算出方法
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肺機能検査(スパイロメーター)によって測定した一秒量(FEV1)と身長を、日本呼吸器学会(JRS)肺生理専門委員会の「一秒量の標準回帰式(18〜95歳)」(2001)に代入して肺年齢を算出します。さらに一秒率および一秒量の予測値に対する割合から5つのグループに分類し、肺年齢とコメントによって現在の肺の健康状態を知る目安を提供しています。
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●肺年齢評価(肺機能検査)とコメント(例)
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参考資料:グラクソスミスライン株式会社提供資料より
編集:日本呼吸器学会 委員長 相澤 久道ほか |