【新聞・雑誌記事】 公開日2004.07.21 更新日 2004.07.27 HOMEへ メニューを隠す
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講演タイトル 「心筋梗塞とその予防」
【心筋梗塞とは】
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【心筋梗塞を予防するにはどうしたらよいか】
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心筋梗塞を予防するには、心筋梗塞になり易くする因子(冠動脈危険因子)を減らし、なりにくくする因子を増やすことが重要。
■冠動脈危険因子:数多くあると心筋梗塞になり易い。
1)加齢(男性≧45歳,女性≧55歳) 、2)糖尿病、3)喫煙、4)高血圧、5)高LDLコレステロール血症、6)低HDLコレステロール血症(40mg/dl未満)、7)遺伝歴、ほか(ストレス、肥満など) ※下線は生活習慣の改善に心掛ける必要がある。
■負の冠動脈危険因子:これがあると心筋梗塞になりにくい。
1)高HDLコレステロール血症(60mg/dl以上)
2)魚をよくたべる、軽い運動など
●冠動脈危険因子が増えるほど危険
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冠動脈危険因子の数と冠動脈疾患発症頻度(J-LITより) |
●男性は30歳以下、女性は50歳以下では心筋梗塞はほとんどない。男性は女性の2〜3倍多い。65歳以上では、男女の差が縮まる。
●若くて心筋梗塞になった人が血縁者にいると心筋梗塞になりやすい。
●脳卒中・心筋梗塞などによる死亡は、20本/日の喫煙で約4倍増加する。心筋梗塞や狭心症になる危険性は禁煙後 2 〜 3 年で正常者とほぼ同じになる。
●心筋梗塞やほかの動脈硬化性疾患になったことのある人は、心筋梗塞になりやすい。
●血圧が高いほど心筋梗塞になりやすいが、脳卒中の増加のほうが大きい。
●糖尿病患者の1/3は心筋梗塞で死亡する。軽症の糖尿病でも心筋梗塞が増える。
●コレステロールには悪玉(LDL-C)と善玉(HDL-C)とその他がある。悪玉は動脈硬化をおこすが、善玉は動脈硬化を減らす。
●善玉が10mg/dl増加すると、悪玉が20〜30mg/dl減少するのと同等の効果がある。
●総コレステロール値は悪玉と善玉とその他のコレステロールを合計した数値であるので、総コレステロール値だけをみて、冠動脈疾患の危険性を判断してはいけない。
●総コレステロール値が高くても、LDLコレステロール値が高くなければ、総コレステロール値を下げる必要はない。
●中性脂肪の増加では、心筋梗塞はあまり増加しない。
LDL-C値と冠動脈疾患発症頻度
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HDL-C値と冠動脈疾患発症頻度
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【高脂血症の治療】
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【高脂血症の薬による治療】
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【心筋梗塞になったら】
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